ローカルでの音楽のお話。

martin一家というのか、うちは家族ほぼ全員が
音楽趣味を持っているということもあり、
もう家族でバンドを組んで15年近くになる。


その活動の多くは在住している兵庫県三木市という
金物の町とか言われいる田舎町なわけですが、
人口の半分くらいは老人で(多分)
音楽が盛んなわけでもなく、アーティストを
輩出しているということもなく、歌うなり弾くなりで
生きて生きたいなら上京しろって感じです。
ライブハウスは1件もありませんからね。
自然とライブハウスでバンドを見つけるといったような
プロモーターの文化も活動もないわけです。


僕らも約10年、この三木市で音楽活動をしてるわけですが、
いまだにソロコンサートみたいのをするときは集客から
企画宣伝は結構必死です。母親も招待手紙をいっぱい書いて
送ったりメール飛ばしたりしますが、それもしなければ
ライブといっても閑古鳥みたいな状態になってしまいます。
何かで駆り立てないと人は動かないということでしょうね…。


そんな中で、音楽やっている人が集まってライブをする
イベントもあるのですが、同じような悩みを抱えているのに
プラスしてイベントのコスト問題というものがあります。
場所代、設備代、などの固定費にゲストを呼んだりすると、
素人ばっかりの音楽もプロも同じ値段なの?という疑問が
沸いてきたり、プロといっても、個人事務所みたいなところが抱えて
地方でしかやってないような無名じゃアマと変わらない。
そんなところに金だしても客連れてこないと意味ないよ?と
色々と歯車が合わなくなってきてしまうようです。


昨日はそのライブ当日で、そんな不安もあったのですが
地元の新聞局の記事協力があって、予想をはるかに
上回る当日入りのお客さんが入って、
なんとか決算的にイーブン近くにもってこれたのかそうでないのか、
くらいの結果に落ち着いた模様ですが、


結果として新聞局への売り込みをしっかりした
ライブオーナーがなんとか拾ってくれたという感じが否めない。
イベント、エンターテイメントの主役は
お客さんの数とフォローだと私は信じて疑わない。


出演者、企画者はもっと創意工夫と団結を強めて
どんなものがこの地域で受け入れられるだろうかと、
イベントのローカライゼーションを
しっかりと企画段階で話し合うべきだ。
自分に対して戒める意味も込めて、
書き残しておこうと思った。


しかし、出演者や企画者は自分の倍近く生きている人が
多い中、けっこう偉そうな事を言っても、そんなに
なめられなくなってるあたり、俺も年とったんだなあと
ふと実感してしまった。