真のリスナーとは?

新譜といえばANGRA
先日ニューアルバム、AURORA CONSURGENSを求めて母の見舞いついでにCD屋に
よったんだな。ちなみにうちは結構田舎、タワレコHMVなんかが建つわけもなく
ヘヴィルメタルズやプラグロメティルズなんかを買おうにも買えず、通販しか
手段がないという現実。大学時代は三宮が職場だったので買えたのですがね。
で、言ってきた店はと言うとWaTや患者にエイトのPOPやポスターに全身全霊をささげるような感じで、
残念ながらANGRAの新作はおろかANGRAのCD1枚も置いていない始末。  HeavyMetal is Dead?


ちょっとどんなのかなと思いネット検索で色々な評判をみていますと、
”疾走、泣き、メロスピ感がない”感じで受け入れられなかった人と、
こういうANGRAもあるんだなといった新鮮な感覚で捉えた人と2極化してるよう。


結構バンドから見ればファンってのは勝手なもので常に自分にとってのベストであれ、という
感覚をもってます。まぁ当然私もそういう面はあるんですけど。

そのファンの求める音楽性や姿のバランスを録るのは特にバンドっつー存在にとっては
非常に難しそうだなーと思います。DTの語りDVDでそんなこと言ってたし。
音楽がビジネスのフィールドに立ったときには、それは避けられない壁として存在し、
バンドはたとえば2極化されたファンのどちらをとるのか?選択するような感覚はあるでしょうね。
簡単に言うと、「売れ線狙い」かそうでないか、みたいなね。

ただ、本質的にバンドはそんな理屈関係なしに、”俺たちのサウンドは全てのファンに理解される”と信じて
アルバムを作るでしょーから、(もしかすると、コレを求めるファンはいらない、とする事もあるのかもしれないが)

聞き手として感じることは、ファンがどれだけそのバンドについていく気があるのか?
って所じゃないかと思うんだな。

つまりANGRAの新作、単純に「良い」と思った人は良いと思うだろうし、
「悪い」と感じれば悪いアルバムだということになるでしょう。
ただANGRAも歴史のあるバンドですから、「前のと比べて悪い」とかそういう意見が
どうしても出てきてしまう。前作のパワーは確かに素晴らしかったですから。
それでもそう書き残すリスナーは恐らく根っからのANGRA好きではないんじゃないかと思う。
「一時期のなサウンドが自分好みでした」と言いたいだけで。
日本人は「熱されやすく冷めやすい」とどこかで聴いたことがあるが、
こういうところにその裏づけがある?なんて気がした。
アーティストを時価でしか評価できないような一面。


レビューとしては参考になるのだが、
なんというかファンってそんなものかと寂しい気持ちになる。

ANGRAに関しては1曲目がメロスピキャッチー曲じゃない時点で批判されることもあるだろう。
そりゃANGRAはその路線で走ってきたバンドじゃないからだ。ファンならわからないのかな?
ANGRAはメンバーのスキルや音楽性を広く取りいれ、サウンドは昔からプログレに近いものをもっている。
前回のアルバムは確かにその歴史全てのファンを丸呑みできる大作だったのは確か。
しかし毎回一緒の物を作るのがアーティストの生きる道ではないんじゃないかな。
私も一緒の曲を作っててダメだなと思うのはそういう感覚だ。


ゆえに今回のように、もてはやされた前作を出した次のアルバムは非常にでかい転機である。
DTのImage and Words ⇒ AWAKE で語られるような違いに似た事が起こるんじゃないかと思う。


私はDREAM THEATERANGRA徳永英明松任谷由実に関しては、
彼らの音楽についていく!というスーパーファンだから、
ANGRAのニューアルバムにははまるんじゃないかなと思う。
それは見る先々で、真のファンだなと思うレビューにも多く出会えたから。

長いっつーの。あつくなりすぎだね
これぞ好きな証拠。